2024.08.07

体験イベントとSNS広報を連動させ県外需要を開拓

土佐和紙 井上手漉き工房

副業・兼業人材活用に到る事業課題について

土佐和紙の魅力を県外の人々や特に子どもたちに知ってもらいたい

当社は、明治から4代続く土佐和紙工房です。土佐和紙の技術・伝統を今後も長く紡いでいくため、様々なPR活動に積極的に取り組んできました。あるとき、県外のお客様から「子ども達が日本の伝統文化に触れられる機会をつくって欲しい」とお話をいただき、県外ワークショップイベント「土佐和紙キャラバン」の開催を決めました。しかし、県外でのイベントの開催経験が乏しく、PRなどを自分一人で企画するには限界があると考え、マーケティングなどの知見を持った副業人材の支援を求めることにしました。

副業・兼業人材活用によって得られた成果について

イベントを起点としたSNSでの拡がりと事業成果につながる仕組みがつくれた

伝統工芸品に関心があり、マーケティング分野に知見のある方と、ワークショップ運営を手がけられている方の2名の副業人材にサポートに入ってもらいました。「イベントが事業活動として成り立つよう経営目線でのアドバイス」「イベント参加者が主体的にSNS発信してもらえる仕組みづくり」の支援など、その先に繋げるための戦略を一緒に考え、実践した結果、SNSのフォロワーも4割ほど増加し、活動を知った方から別のイベントへの参加のお誘いがあったり、お客様の投稿を見た方から新たに高知での土佐和紙作り体験のお問い合わせにもつながりました。

これから副業・兼業人材活用を検討している方に一言

事業成果だけでなく求人オファーをきっかけに自社に共感してもらえる仲間づくりにも

求人掲載後、多数の方々から応募を頂き我々のビジョンや思いに共感・賛同して応援しようと思ってくれる方々と伴走人材以外にも関係性ができることはすごいことだと思いました。また、副業人材の皆さんはそれぞれ様々な経験を持っていて、提案内容も自分たちでは思いつかない目線でした。自分たちが最終的に何を目指しているのかを示すことで、それに共感し、寄り添った提案が得られます。ぜひ県内の他の企業でも、この事業を通じて、自社のビジョンに共感・賛同する仲間を増やしてもらいたいと思います。