「売上改善やデジタル化を加速する!これからの高知県企業に求められる “都市部のプロ人材活用”のコツ」イベント開催レポート

令和7年1月29日に高知県内事業者様を対象とした「外部人材活用セミナー」を開催しました。
本セミナーは、深刻な人手不足や経営課題に直面している地域事業者様へ向け、都市部のプロ人材の活用の有効性や、活用のコツをお伝えすることを目的として実施しました。
開会挨拶/高知県の副業プロ人材活用促進の取り組みについてご紹介
はじめに、本事業主体である高知県UIターンサポートセンターの片岡理事長より開会の挨拶を行いました。
地域企業が抱える売り上げ拡大やデジタル化といった経営戦略の推進には社内リソースや専門知識の不足など課題も存在しています。その一方で都市部の大手企業を中心として副業・兼業が解禁されたことをきっかけに、自身のスキルを地域企業の支援に活かそうとする動きが強まっており、本事業では課題を抱える地域企業と、副業・兼業で働きたい都市部のプロ人材のマッチングを支援する取り組みを行っている、との紹介がありました。
【第1部】セミナー
第1部では今回メイン講師を務めた運営事務局の近藤と、株式会社みらいワークス(副業プロ人材専用マッチングサイト「Skill Shift」運営)の岩本氏より
地域企業を取り巻く環境の変化と、副業プロ人材活用の有効性、また副業プロ人材を含む外部人材を活用するためのポイントについて事例を用いて説明がありました。
なぜ今“副業プロ人材活用”が求められているのか/運営事務局 近藤
少子高齢化や県内人口の減少、消費行動の変化によるEC需要の増加などから、地域企業は労働人口の減少や県内マーケットの縮小、県外企業との競争など厳しい環境に置かれている状況です。
そういった環境の変化に適応するため、従来の「人の稼働」や「県内需要」に依存したビジネスモデルからの変革が急務ではあるものの、社内に専門人材がおらず、新たにハイスキル人材を採用するにも難易度が高くコストがかかる、といった「変化適応に対する壁」が存在しています。
そして、この壁をクリアし変革を実現するためには「副業プロ人材活用」が有効な手段となり得ます。
全国で拡がる副業プロ人材活用とその成果事例について/株式会社みらいワークス 岩本氏
都市部大手企業を中心とした副業・兼業解禁、またリモートワークの浸透により働く場所の制限がなくなり、「地方副業」の形が一気に加速しました。
ではなぜ地方企業の伴走支援に関心を持っているのか。副業プロ人材からは、副収入を得られることのほか、「やりがいを感じる」「地方創生に繋がりそう」といった声があがっているそうです。
実際に副業プロ人材を活用された全国の地域事業者様の事例にも触れていただき、副業プロ人材からの提案をきっかけに、販路開拓や認知形成など成果に繋がった例をご紹介いただきました。
"副業プロ人材活用のコツ"について
県内事例でみる依頼要件整理と求人作成のポイント/運営事務局 近藤
事業者様が直面する経営課題を副業プロ人材の力を効果的に活用して解決するため、課題整理の流れや課題解決に必要な人材の要件設定方法など、求人作成のポイントを実際の事例を用いて解説しました。
CASE①高知放送(RKC)様
放送事業者の「高知放送(RKC)」様は、テレビ離れや広告主のデジタルシフトの影響を受け「テレビ広告収益の減少」という課題に直面していましたが、課題整理を行う中で、視聴率をローカル局単体で大きく引き上げることは困難であると判断し、放送外事業の成長を新たに目指すこととなりました。
放送外事業の成長に向けては一般認知度の低さが課題となっていたため、サイト流入数の向上を目標とし、SEO対策やデジタル広告運用などの知見を持つ副業プロ人材の募集を行いました。
CASE②アオイコーポレーション様
介護食の製造・販売を行う「アオイコーポレーション」様では、事業状況を整理した結果、今後売上成長の余地があると考えられる在宅介護食のEC販売に注力することとなりました。
まずは集客ハードルが低いECモールにて表示順位の引き上げに取り組み、新規顧客獲得の後に元々のリピート率の高さを生かして自社ECサイトでの継続購入へと繋げていく形で計画を立て、サイト分析や広告施策、コンテンツ改善など、ECサイト運営における幅広い知見を持った副業プロ人材を募集することとなりました。
CASE③のびる様
塗装事業者の「のびる」様は、会社として順調に成長している反面、売上・事業規模の急拡大に対応できる組織体制となっておらず、更なる売上拡大が阻害されている状況にありました。
そのため、事業成長に耐えうる組織基盤の構築を最優先課題と判断し、社内に必要な人材の要件整理と採用計画の見直しを進めることとなりました。
併行して、効率的な売上成長を目指すために民間塗装事業におけるマーケティング活動を見直し、人の手に依存しない集客手法の仕組化を図ることとなり、組織設計・マーケティングのそれぞれの領域で副業プロ人材の募集を行いました。
事例としてご紹介した3社とも、課題を整理し、適切な人材要件を設定したことで、自社が必要とするスキルを持った副業プロ人材とのマッチングを実現することができました。
副業プロ人材を効果的に活用するためには、最優先で取り組むべき課題を見出し、彼らとともに目指すべきゴールを明確にすることがポイントとなります。
【第2部】ワークセッション
第2部ではグループに別れ、第1部で解説したポイントを踏まえつつ実際に各グループ内の1社様をテーマに課題の整理・構造化と人材要件の整理をワークシートを活用しながら実践していただきました。
ディスカッションは時間いっぱいまで盛り上がっており、テーマとして取り上げられた事業者様は、他の参加者様と意見を交換しながら自社課題を深く分析し、今後取り組むべきことの検討や目標を実現するために副業プロ人材へお任せすべき要件を解像度高くまとめることができた様子でした。
最後に
最後に事務局近藤より、本セミナーのまとめとして副業プロ人材を有効に活用するためのポイントを改めてお伝えしました。
・まずは自社内で情報を整理し、副業プロ人材へ適切なインプットを行う
・伴走支援の先に求める「成果目標」をしっかりと持っておく
副業プロ人材活用を成果へと繋げるためには、
副業プロ人材にすべてお任せするのではなく、
事業者様側で、「伴走」していただくための準備や意識づくりを行うことが重要となります。
参加者の皆さまが今回学んだ内容を活かし、成長に向けたさらなるステップを踏み出してい出すきっかけとなれば幸いです。